チャッピーを見た。プロムガンプ監督の荒廃したヨハネスバーグの描き方はいつもこの世界の行き着くところを描いているような気がする。その中で赤ん坊のようなアンドロイドが何を学ぶか?
面白い問題提起だ。特に、チャッピーが置き去りにされ、警察を憎んでいる子どもたちがチャッピーに暴力をふるうところは「ああ、世界に未来は無いな」と思わせる。
バックに流れるヒップホップもクールで、話の流れも単純だが切れ目の無い映像で、ずうっと画面に釘付けにされた。
人間は欲がある。いいことも悪いこともその欲が人を動かす。暴力をも使ってでも自分の欲を満たそうとする。チャッピーも最初は欲が無い真っ白のなAIを持っている赤ん坊として描いてる。
創造者はチャッピーに人間の叡智をさづけようとするが、現実主義者は世界の成り立ちを見せようとする。このシチュエーションが面白い。
欲の無かったAIが欲を持ち始める。そして、欲を持ったAIは人間になっていく。
とするとAIは人間を目指したら未来は無いと言うことだ。AIには叡智だけを教える事が良いという結論になってしまう。しかし、欲の無い叡智だけのアンドロイドは何を目指して何をするのだ?
そして、映画の最後に永遠の命を手にした人間達は何を目指して何処へ向かうのだ。
