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新婚旅行にスイスを選ぶな。スイスに行くなら年をとってから・・・・・

Category : 未分類 8月 20th, 2016

 

SL 1

スイス旅行をして最初に感じたことは美しさのスケールが日本と違うと言うことだった。

今回の旅行の写真を見て、日本の景色と比べる時、多くの点でスイスの景色が印象的で私の心に残った。、そして、その理由を考えてみた。

①町に電柱が無い

日本で写真を撮るときに困るのが電線と電柱が映り込んでしまうことだ。ヨーロッパ全体がそうなのだけど電線は下水道官と一緒に埋め込んであって、町並みには電柱と電線が無い、小さい頃から東京の下町で育った私は、ひとごみときしめく家、細い路地と電柱、またがる電線、洗濯物、・・・・・・。もちろん、それがアジアの特徴で、それがいいと言う人も多い。スイスの町並みは、静けさと、統一された美しさ、広がる空、遠くに見えるアルプス、写真を撮るときにそれを感じた。

②川の景色が美しい。

スイスの川のある景色をまず説明すると、川→岸→木→道路→住宅

この順番に景色が作られている。それは川の美しさが木によって際立ち、道路と住宅の生活感(たとえば洗濯物など)を隠しているのだ。

ところが日本は、川→コンクリートの岸→道路→木または電柱→住宅の順番に有り、川から生活が見え、川の美しさを消しているのだ。もちろん、日本にもスイスのような河の美しさを見てきた。しかし、日本は河川が氾濫しないように多くがコンクリートで護岸を固めてきている。日本は災害から逃れるため、合理的な姿にならざるを獲ない。スイスの川はおそらく雨で川があふれることなど無いのだろう。だから自然を生かした造りになっていた。災害の多い日本は合理さを求め、災害の少ないスイスは自然のままでいられる姿とその方法を求めていた。

③鉄道マニアにとって最高のステュエーションが提供される。

レールを見るだけでワクワクしてしまう私だが、今回、たくさんのスイス鉄道の車両、レール、シーナリー・・・・・を撮ることが出来た。とても良い写真で多くが絵になっていた。その理由を考えてみた。まず分かったことはスイスの鉄道はほとんどが登山鉄道で、高原を走っていることだ。高原はある地点で木の育つ限界点があり、そこを超すと木が無く視界が開け、景色がワイドになる。今回、私は何回も、車両がカーブするシーンをカメラに収めることが出来た。これは鉄道マニアにとって本当にうれしいことだ。

特に私が乗ったブリエンツ・ロートホルンの登山鉄道は標高2298mの山頂駅をSLで登る鉄道だ。私は絵はがきで見た、登りの急勾配を全力で登る写真を撮りたいと思っていた。そして、私は車両の右側後ろ向きに座わることになった。それがとてもラッキーなことだったのは後で分かるのだが、その席から自分が乗っているSLを写真に収めてもそれは全体の車両は写らず、外からの写真とくらべると見劣りがするものだ。だからといって、撮り鉄の人のように三脚を立てて、SLが全力で登る写真を撮ることはツアーのスイス旅行ではできない。後ろ向きだし、しかたがないかなとあきらめていた時、なんと後からもう一台のSLが私たちの車両を追いかけてきたのだ。後ろ向きだから撮れる本当にラッキーな瞬間だった。そして、それを今回、動画で撮ることも出来たのだ。こんな好条件がそろったことに私は本当に興奮した。後で、そのことを妻に話したが、「そう、それは良かったわね。」とあっさり答えた。ああ、この幸運は鉄道マニアしか分からないのか!!

・・・・・のように、スイスの鉄道は鉄道マニアにはたまらないシーンの連続が見られるのだ。日本で窓から体を乗り出してカメラを構えたら、車掌がやってきてどやされるだろう。だいたい日本の鉄道は体を乗り出せないように窓が開かないように出来ているのだ。スイスの鉄道はもう自然と一体になるぐらいにどうぞうとばかり窓を開けることが出来るし、体を乗り出しても誰もそれを注意することが無い。もう、堪らなくうれしい条件だった。

④スイスは観光国に徹している。

日本の生活を考えたとき、私は子どもの時、高度成長経済期で教育からは合理性、便利性を一番に考えることを教えられたと思う。何故だろうか、理由は日本が戦争に負けて発展途上国として、日本全体が豊かな国になることを目指していたからだと思う。それが今現在の日本の姿である。科学技術は日本の豊かさに貢献してきた。自分の周りを見ると、便利な物あふれ始めていて、すべてが自動になり始めている。しかし、反面、科学技術は日本の自然な姿を受け入れない。日本の美しい自然と近代的なビル群とは、どう見ても溶け込まない風景だ。だから、このまま日本ががむしゃらに便利さと物の豊かさを求めていけば古来ある日本の自然な姿はどんどん崩されていくことだろう。

●若者は新婚旅行にスイスを選んでは行けない。

スイスの豊かさの形は日本と違う。スイスの目指す方向は観光国として豊かさを求めている。そのために便利さを我慢する。国の豊かさは自然を無視した経済発展のだけでは無いはずだ。スイスがそれを体現している。自分の国の特性を考え、その国が目指す豊かさを深く考えなければならない。

経済発展を追求し、地方が寂れても景気良くなったことで都会が豊になり、オリンピックにわく日本。もし、若者が新婚旅行でスイスに行き、豊かな自然をを見て、日本に戻って来たとき、おそらく日本の自然にけちをつけるだろう。自然がどんどん合理的な姿に変わっていく日本の姿を知っている老人が最後にスイス旅行をするのは良いが、どうして日本の自然がスイスに比べてスケールが小さいのか理由が分からない若者は新婚旅行にスイスに行ってはいけない。でないと若者はスイスに行ったことによって、日本の景色が色あせて見えてしまう事だろう。

 

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