今年一年を振り返る時期になった。今回は8月にフランス旅行をした事が一番の大イベントだろう。(その他に不幸が無かったのが一番だけど。)昔からの憧れのモンサンミッシェルをスケッチして、それから起こした油絵もようやっと完成に近づいてきて一段落して、段々とあの時の印象が薄れてきたことも確かだ。ここで忘れないようにあの旅行のまとめである事も書き留めておこう。
フランスに着き、バスに乗り高速から平原を眺めてるとまず感じたことは『豊かな国だな。』と言うことだ。東北新幹線から日本の豊に実った水田を見てもそれは思わなかったが、フランスではまずそれを感じた。何故だろう?理由を後から考えると、地形的にフランスは山が低く平原が広く、雨も比較的少なく、低い山と広い平原と温暖な気候は、豊かな実りを与え、食料の自給率が130%だそうだ。と言うことは、食料の自給率が高く輸入に頼る日本と大きく違っていた。自分たちの分以上に食料を生産し、輸出している国なのだ。
ネットで調べた農林水産省のデーターをグラフを見てみよう。
資料:農林水産省「食料需給表」等 2016年調べ
日本の食料自給率の低さは見ての通りで、先進国では最下位だ。しかも年々自給率が低下している。それは、食が米から小麦粉に変わりつつあるので、小麦粉を輸入し、唯一輸入に頼らない米の生産が低下しているからだそうだ。フランスの農村と日本のと比べて感じたことは、この事だったのかも知れない。日本の輸出品の1位が自動車、2位半導体、3位自動車部品、4位鉄鋼で、世界の輸出額を比べると中国、アメリカ、ドイツが断トツで少し落ちて4位が日本だ。5位がフランス(2010年調べ)だ。
私が簡単に解釈してみて言うと、『日本は自動車を売って、食料を買ってる国』と言えるだろう。逆はフランスだ。そこで、思うことは豊かな国はどちらだろう。豊かさの定義によって人は違うが、私は『便利機械を売って食料を買う国』と『食料を売って便利機械を買う国』を比べたら、後者だと思うのだ。前者はなんか露天でペンダントを売ってその日暮らしをしている人を想像して、危うさを感じる。
私はフランスの農村地帯を見て私は生活の余裕を感じた。畑の広さ、家の大きさ造り、色、庭や玄関に飾られた花、余裕の生活の表れだ。日本は決して貧しい国では無いが、私が思うに豊かな国では無い。渋谷や新宿、丸の内、お台場、都会の生活がスマートだとしても豊かさは感じない。それより、高齢化、過疎化していく地方を考えると日本は本当に豊かな国だろうか?と思わざるを得ない。もし、世界規模の事件や災害があったとき、崩壊しないで頑張れる国はどんな国だろう。私は農業が国の基本にあり食糧や資源を輸入に頼らない国だと思う。今回フランス旅行をして、どうしても日本と比べてざるを得なかった。(スイスやイタリアには感じなかったものがフランスでは感じられた事だ)
今の『日本の豊かさは危うい』。砂上の楼閣とは言い過ぎだが、輸入が途絶えたとき、日本は自分たちでやっていけるのだろうか?資源も平地も少ない日本では仕方が無い事なのだろうか・・・・・
余談だが、今回の旅行でモンマルトルの丘に行ったとき移民の人達とその生活を垣間見た。同じパリでもブローニュの森の近くにも行ってみた。大きく違っていた。今、フランスが移民問題を抱え,右翼政権が力を得てきた状況が少し分かった。
